Application of HAIKU

  ■HAIKU+PHOTO

文字だけのHAIKUでもイメージの広がりを楽しむことができますが、それに写真が加わると、より一層具体的なイメージを楽しむことができます。自分で撮った写真にHAIKUを付けるのもよし、誰か他の人の写真とコラボレーションするのもまた違った楽しみ方ができます。

              


KAWAI GAKKI’S CALENDAR(河合楽器株式会社のカレンダー)
  Collaboration with Photos

2004年から、河合楽器社長、河合弘隆が自ら撮影した世界各地の風景写真と、吉村の英語ハイクおよび日本語俳句書き下ろし作品とのコラボレーションがカレンダーとなって実現しました。世界中の河合楽器関係先に配布されているそうです。企業のカレンダーに、どこまで短詩型文学がドッキング出来るかの実験でもあります。
2004年

my footsteps stop
at the Tower Gate--
fragrance of flowers



楼門に止まる足音 花かぐわし
2005年

siesta--
deep blue sky is reflected
in the wine glass



うたたねや グラスに映る 空の藍
2006年

moring mist--
fragments of my dreams
shimmering



朝もやに 夢のかけらが きらきらり
2007年

Downtown marketplace
the calender stand
next to a candy stall


飴売りの 隣の台に 暦売り


  ■HAIKU+HAIGA(俳画)
      

Haiku: Ikuyo Yoshimura
Haiga: Miyako Nomura
Haiku: Ikuyo Yoshimura
Haiga: Seifuh Iwakoshi

Haiga:Miyako Nomura Haiga: Miyako Nomura


  ■HAIKUを詠う(HAIKU CHANTING)

     
■HAIKUとINTERNET+MOBILEPHONE

英語ハイクは学習に役立つ
英語ハイクは、@Composition(英作文)ACross-Cultural Understanding(異文化相互理解)BCreative Writing(創作)の3の習得に効果があります。わたしのPCに入ってくる英語ハイクを例に、3Cの活用を紹介しましょう。
例1:南アフリカのヨハネスブルグで、高校の教員をしているMaria SteynさんのハイクがPCの画面に出てきました。falling leaves/children play touch/around the oakです。直訳は、(木の葉ふる・子ら鬼ごっこ・樫のまわりで)でしょうか。南半球に位置するヨハネスブルグは、日本の季節と正反対です。わたしがこの原稿を書いている時期は春ですが、彼女のハイクには秋の情景が描かれています。季節の異なる場所へ瞬時に往来できるハイクメールは、時空を越えた不思議さをかもし出します。早速返事のハイクを送りましょう。Mariaさんはいくつか現地語を使用していますが、メールでの共通言語は英語です。
英語ハイクは、英語を媒介に英語圏はもちろんのこと、英語を母国語としない国の人々とも交流できます。多様な文化背景を持つ人々との交流は、ハイクが異文化相互理解のツールとしての可能性を十分に持っていると思います。
例2:さらにPCには、携帯電話から発信されたハイクが入っています。end of the day/birds go back home/toward genial sunset(日の終わり・鳥はすみかに戻る・日没に向かって:田中弥生)。返事は英語で「付け句」the first star twinkling/over the yacht(一番星ピカリ・ヨットの上に:吉村)を送ります。英語ハイクの付け句は、3行の前句に触発されたり、連想して作った2行の句です。さらに英語でハイクに関するコメントを加えると、英語の返事がくるかもしれませんね。教師が学生のハイクに「付け句」を送ることで、教師と学生との共有体験も可能になります。学生と教師が一体化できる瞬間です。担当している「英語表現」のクラスでは、携帯電話から宿題を出すことを試みています。携帯電話から提出できる宿題は非常に好評で、宿題以外にもハイクを発信してくるようになりました。
例3:次に、カメラ付き携帯電話から写真添付のメールが入って来ました。真っ赤な車の写真につけられたハイクは、spring wind/a young woman in the red car/winks me(春風―・赤い車の人・ウィンクする:山田祥子)。「若くてカッコイイ女性が、さっそうと赤い車で走り去る様子を描きました」と、コメントがあり、楽しく宿題をこなしている学生の様子が伝わってきます。
例4:次に入ってきたのは、スポーツ好きの学生の作品です。lying on the grass/I hear the sound of tennis ball/bouncing by my side (草原に横になり・耳元ではずむ・テニスボールの音を聞く:大野晃司)。このハイクを作った学生は、日本語でイメージして、それを英語に置き換えました。
英語ハイク創作では、@日本語で俳句を作って英訳するA英語で直接ハイクを書くが、考えられますが、(thinking in English)(writing haiku in English)をモットーに、できる限り英語で直接書く方をすすめています。しかし、初めて挑戦する場合は、自分に合う方を選ぶと作り易いでしょう。
以上のように英語ハイクは、3の習得に大いに役立ち、さらに英語運用能力も自然と身に着けることができる優れもの教材といえます。

 英語ハイクとインターネットは相性が良い
英語ハイクには、here & now(いまここ)での観察、自然と人間との交感haiku moment(ハイク的瞬間)、そしてshortness & brevity(短さと簡潔性)を尊び、simple words(明快な語彙)で書くという特質があります。実際、これらとPCや携帯電話のメールの特質との間には類似性が見られます。つまり相性の良い関係にあります。
ハイクのメールは、リアルタイムでリスポンスできます。今この瞬間の感動をハイクで詠み、即送ることができます。返事はまたすぐ画面に出てきます。PCより手軽な携帯電話は、ハイクメールに最適の機器といえましょう。
カメラ付き携帯電話は、ほとんどの機種で、英語のハイクと写真添付が可能です。中には、写真上にハイクを載せることも可能な機種(例:ドコモP505is)もできています。但し、携帯電話同士でハイクを交換するときには、携帯の機種によって互換性が不一致のものもあることを留意しておきましょう。また、カメラ付き携帯電話による海外との交流は、携帯電話の普及が日本ほど浸透していないところもあります。携帯電話の機種の中には海外との通信が不能のものもありますから、事前にチェックしてください。

PC・携帯電話で英語ハイク交流

PCや携帯電話のメールで、国内や海外のハイク仲間や友人と交流できることは、前述しました。さらに可能な活動を記します。
@     一人で遊び:英語ハイクを保存して、自分の作品集を作る。ホームペイジの制作に役立つ。
A     二人で遊ぶ:英語ハイク仲間に送付し、ハイクの交換や付け句を楽しむ。
B     三人以上で遊ぶ:英語ハイクを多数の人へ送付できる(携帯の場合は8件〜10件送付可)。
PCや携帯電話のメールで、一堂に会さなくてもハイクの句会を開くことができます。また添付写真にハイクをつけて、複数の人に送ることも可能です。その事例の代表的なものが、Interactive Arts主宰の阿部貢さんのPhoto-haiku Galleryです。http://www.alc.co.jp/com/haiku/first/ (詳しくは、吉村侑久代・阿部貢『HAIKUのすすめー日本人のための英語ハイク入門』ジャパンタイムズ社2003をご覧ください。)身近な通信機器のPCや携帯電話のメールで、ハイクと写真、ハイクと動画、ハイクにCG、ハイクと俳画などのコラボレイションが可能になりました。さらなる工夫で、魅力のある英語ハイクの世界が生まれていきます。ぜひお試しください。